金子商店 寒仕込み味噌

ここ馬頭には、隠れた(!?)特産品がたくさんあるんです。
『私が思うところの』であるかもしれませんが。。。

その中のひとつが、馬頭の商店街にある老舗のみそ屋『金子商店のお味噌』。
1月の寒い時期から仕込み始める 寒仕込み味噌 です。
どんな工程で出来るのか、11代目となる金子一哉さんにうかがってみました!

金子商店のこだわりは、寒仕込みはもちろん、1から手作業の糀づくり。
ひとつの工程が終わるまでに、5日間かかるそうです。

1日目 午後6時ごろから米を研いで、水に浸します。
2日目 前日に浸した米を蒸し、糀の種付けをします。
    その後「室(むろ)」と呼ばれる温度30℃湿度90%以上に
保った部屋の中でねかせます。

3日目 朝から糀の繁殖作業です。室の中の糀が均等に繁殖するように
    3時間おきに様子を見て、一晩中 糀の管理をします。
    「おいしくなれよ〜」と言いながら、まぜているんだとか。
    (金子さんは、このとき室の中に行くことを
            「ハワイに行く」って言うんですって!)
    次の日の作業のために、大豆を洗って浸します。
4日目 3日目の工程を朝まで続けて、やっと糀の完成です。
    浸しておいた大豆を圧力釜で蒸しあげます。
    (これが、さすが!の絶妙の柔らかさ でした♪)
    蒸した大豆をつぶし、塩と糀を混ぜ合わせます。
    割合は、大豆10:糀10:塩4.5 で、1度に1トンもつくります。
5日目 桶に入れて貯蔵して、半年から3年後、美味しいみそが出来上がります。
桶は、すご〜く大きな杉の樽!!
私がすっぽり入れるくらいの大きさでした。

いい糀を作るため、仕込みに入る期間は、
禁納豆・禁ヨーグルト”何ですって〜。すごいです!

子どもたちと一緒に、金子さんちに買い物に行くと
みそたべた〜い!』コールが始まります。
量り売りの味噌を買うと、
帰りの車の中で『ち〜っとだけ 食べてもいい?』と言っては
指にとってぺろり、ぺろりとやっています。

あ〜、この間 しんのすけが熱を出したときには 
病院の待合室で『かぁちゃん、みそ汁食べたい、ある?』な〜んて言ってました。
好きなんですね〜

私のおススメは、浮糀(うきこうじ)味噌
その名のとおり、みそ汁にすると糀が浮いてきます。1キロ=¥840
ダシいらず。うまいです。ぜひ。